メモ 語り合おう!読書バリアフリーのこれから ~障害のある子供と本をつなぐ~

語り合おう!読書バリアフリーのこれから ~障害のある子供と本をつなぐ~
http://www.mojikatsuji.or.jp/news/2019/05/27/3256/

2019年7月14日(日)国立オリンピック記念青少年総合センター
国際交流棟 国際会議室

 

神山忠さん(識字障害・ディスレクシア
第一言語は図
・本を読むときなどは上下を隠す定規を使っている
・小学校の授業で時計の絵から時刻を読み取るというのがあり、12個の点で描かれた丸と、中央の針2本からよみとれなかった。これは丸に目が行ってしまい、針を読めなかった。針も、長針と短針は長さの差が少なく、見分けにくい。
どうやって対処したかというと、太いCのような図で厚紙を切り取り、時計にかぶせて針一本だけ見ることができるようにした。
また、長針と短針を違う色にした。
・Thisisapen.という文章はよみにくいが、This is a penというふうに分かち書きしてあれば読みやすい。同じように日本語も、「これは/ペン/です」という風に斜線をいれて読みやすくしていた。
・ひがらなだけの文章は区切りがわかりづらく、よみにくい。
例:たいことばちをもってきて。
・図(文字の絵面)と文字の脳内でのマッチングはできるので、理解につながる。逆に、文字と音のマッチングができないので、読みながら音読できない。必要な場合は暗記している。
・ルビの文字色は別の色にしてほしい。
フローチャートは理解しやすい。物語もフローチャート式だったらいいのに。
・読書感想文が嫌いだった。読み聞かせ等があればいいですね。
・漫画雑誌など、発売翌日にクラスで話題になることについていけないのが悲しい。
・障害=タイプって言えるような社会に。
・ゆっくりなひとがいるから、速い人も立ち止まれる。
・デジタル黒板は、反射が気になる子も。その子に合わせて席の移動や、カーテンを。
・カラー教科書は、神の素材によってはテカリが発生。
・外国にルーツがある子供にも有効。
・TEXT To WAVというソフトで読み上げさせている。
・ワード用のソフト「和太鼓」(Wordの文章をハイライトしながら読み上げるMicrosoft Word のアドイン)を使用。
・図書館では、検索端末PCがあるが、あれが一つのハードルになっている。人に気軽にきけたらいい。
・情報量のコントロール

西田梓さん(全盲
・小学生のころ、読みたい本を母が点訳してくれて、たくさん本を読んだ。地域の図書館も活用。
・子育て中の読み聞かせは、ふれあい文庫で点字付き絵本をかりた。
・「絵本ナビ」で年齢に適した絵本を探すことができる。
・出版社には、本をテキストで提供してほしい。手に焼く、音訳には時間がかかる。


見形信子さん(脊髄性進行性筋萎縮症)
・小さいころは、自分でページをめくれていた。
・今は活字が見づらい。
・ボイスオブデイジーというアプリでデイジー図書を利用。
点字図書館(日本に80館)だけでなく何千とある図書館もUDになれば、読書にアクセスできる環境がもっと広がる。

宇野和博さん
・我々の要望で、視覚障害者にも使える携帯電話を作ってほしいと要望して実現した、Docomoが昔発売したFomaらくらくホンは、販売してみたら大ヒットした。そんな風に、UDなものを作れば、WinWinになるということを知ってほしい。
ワンソース・マルチユース
マラケシュ条約
・肢体不自由の人も音訳図書を使える。サピエが使える。

以上。